何やカンや忙しくて手がつけられていなかった
III号突撃砲
(3号突撃砲)の塗装を始めました。
今回は、「大戦中のドイツ軍車輛と言えばこの色!」のジャーマングレーの戦車にします。このジャーマングレーという色は、タミヤの塗料を使うのであればそのまま塗ればいいんですが、GSIクレオスの塗料の場合はチと問題があります。GSIクレオスのC40ジャーマングレーはかなり黒がキツい…と言うか、ほぼ黒なんですな。それはそれで渋みがあって小生は好きなんですが、ドイツ車輛に使うとややイメージと違う感じになっちゃいます。
そこで、タミヤのジャーマングレーに1番似た色と思われる
(小生の個人的見解ですよ)C333エクストラダークシーグレーBS381C/640を使用することにします。

う〜ん。いい感じです♪
デカールも貼っちゃってます。この古い
III号突撃砲のプラモデルでは、デカールは以下の4種類から選択できます。
・第1空挺団第11降下突撃砲旅団
(空軍)・戦車擲弾兵師団グロースドイッチュランド
・第16戦車師団
・第667突撃砲大隊
で、今回選択したのは『第667突撃砲大隊』。念の為書いておきますが、設計図のデカール指示には『第667突撃砲中隊』として記述されているんですが、車輛解説では『第667突撃砲大隊』となっています。小生は部隊編成とかには詳しくないんですが、おそらく『大隊』の方が正解でしょう。なので、ここでは『第667突撃砲大隊』で表記を統一しておきます。

この『第667突撃砲大隊』は、設計図の解説で「最も有名な突撃砲エース」として紹介されていたヒューゴー・ベルモチック少尉の所属部隊だそうです。はてさてヒューゴー・ベルモチックってどんな人物なのか?と思ってググってみたんですが、検索の仕方が悪いのかよくわかりません
(泣)よくわからんので、車輛番号も適当です。何となくフィーリングで第2中隊第1小隊3号車に決定。設計図の「突撃砲旅団の編成」に記載されていたサンプルのナンバーですが、これをヒューゴー・ベルモチック少尉搭乗車と勝手に決めました。

砲身部分の白いストライプは、完全なオリジナルです。まず白で塗装しておいてから、マスキングして再現しました。前回つくった
ロンメル襲撃砲で、こういったストライプのデカールがあったんですが、経年劣化でデカールが砕け散ってしまったので、リベンジというか今後同じようなことがあった時の練習としてやってみました。
ま、ホントはジャーマングレー単色ではチと寂しいのでやってみただけですけどね。でも思っていた以上にイイ感じにできちゃったので、そのまま行くことにしました。どうせこの
III号突撃砲は形状的にも少しおかしいので、「おかしい」ついでですよ。
なお、「おかしい」と言えば、今回シュルツェン
(側面の増加装甲)付きで制作していますが、シュルツェン付きの
III号突撃砲G型でこのジャーマングレーの車輛というのはおそらく存在しません。シュルツェンは新規製造車輛以外の既存車輛にも追加装備として配備されていますが、いずれも1943年の4月〜5月
(設計図では3月)以降です。
ところが、ドイツ車輛は同じ年の1943年2月には、既に基本塗装がジャーマングレーからダークイエローに変更になっています。つまり、シュルツェン付きの
III号突撃砲G型はダークイエローを基本にした迷彩塗装であるのが、史実的には正しい姿です。
逆に言えば、ジャーマングレーの
III号突撃砲G型にしたければ、シュルツェンのない状態で制作することになります。そんなことを踏まえた上で、あえてジャーマングレーのシュルツェン付き
III号突撃砲G型にしています。だって、こういうことを知っている方は誰もやらんでしょ?こんなアホな仕様。
アホでも何でも、思った通りにつくりたいんですよ。誰もやらんことをやりたんですよ。小生は。AFVもデラーの方々から見れば邪道もいい所でしょうが、これが小生の流儀です。
…なんてね♪